2022年私的名盤 ―J-POP編

 

2022年私的名盤

前回に引き続き、今年良かったアルバムをジャンルごと(ジャズ・フュージョン、ロック、J-POP、声優・アニソン)に取り上げます。各ジャンル10枚まで、順不同です。
今回はJ-POP編です。

・Apple / tiny baby

星銀乃丈とかわいあこによるユニット。昨年メイドラゴンのキャラソンアルバムで星による「Hey, lad!」がどストライクだったのをきっかけに、他作品も聴くようになった。中でもtiny babyはAORや渋谷系の楽曲が多く、ファンクやディスコっぽい雰囲気もある気持ちの良いポップスを披露している。Nile RodgersのChicを思い出した。


・SONGS / スカート

13曲中10曲がタイアップになっているというスカートの人気を示すようなアルバム。それぞれ曲の方向性の依頼があるはずで、バラバラになってしまいそうなものだが、意外にも一つにまとまっているのがすごい。スカートの前向きなのか後ろ向きなのかよくわからない所が好き。


・Japan / C子あまね

ジャズやR&B、ポップス、エレクトロなど幅広いジャンルの要素を持つ音楽プロジェクト集団。作品によってメンバーが変わることもあるそうで形式的なバンドではないらしい。コロコロ表情を変えるので楽しい。「ロックバンドは恥ずかしい」という曲をこの集団が全くロックじゃない曲で奏でるのが面白い。

・しあわせになるから、なろうよ / JYOCHO

宇宙コンビニのギターの人がはじめたマスロックならぬマスポップみたいなバンド。フルートがいるおかげでギターのタッピングやキーボードでは出せない暖かさがあるし、ポップに寄せてるおかげで、いわゆるマスロックのうるささもなく、とても聴き心地が良い。

・alacarte / sancrib

シティポップにファンクやUKロック、ブリットポップなどをかけ合わせたバンド。UKサウンドをポップに昇華できていてすごい。UKサウンドが好きなのでとてもタイプだった。

・SWALLOW / 日向文

独特なボーカルを持つ女性シンガーソングライター。力強さと儚さが同居するような声が良い。アコギの音と打ち込みによって暖と寒のサウンドの組み合わせがそのボーカルを引き立てているのかもしれない。

・Imagined and ruins / ioni

Spotifyで知った作曲家・トラックメイカーのioni。打ち込みによって独特な世界観を細かく構築している印象。暖かさと切なさの詰まった、通しで全部聴きたくなるアルバム。

 ・MOMENT / 沓名真由

シティポップを歌う女性シンガーソングライター。ギターにはEasycomeから、ベース・ドラムにはthe circusから参加しており、サウンド面も十分聴き応えのある内容になっている。ボーカルも歌うというより演奏に近い印象があり、綺麗なだけでなく表現力も高い。


・tasty city / ゆいにしお

渋谷系のサウンドが心地よい。編曲がとっても優秀なんだと思う。歌詞はありきたりな恋だの愛だのが多くてあまり好きじゃないので頭に入ってこないけど。


・Gradation / 生活は忘れて

男性シンガーソングライター・トラックメイカー。メロウなポップにRADWIMPSみたいな気怠い感じのあるボーカル。アーティスト名の割には生活に根ざしたような歌詞が多い。ギターが気持ちいい曲が多い。

今年はなんだがシティポップ系が多くなったのは流行りのせいだろうか。
来年は歌詞もめちゃめちゃ良いポップスに出会えるといいな。

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